どうせ本を読むならいい本をたくさん読みたい!そして上手に活用したい!それを学ぼう本の読み方シリーズ!ということで、「投資効果を100倍高めるビジネス選書&読書術」(藤井孝一/日本実業出版社)よんだ。
題名:投資効率を100倍高めるビジネス選書&読書
著者:藤井 孝一
出版社:日本実業出版社
ISBN:978-4-534-04457-0
発売日:2008/11/1
概要
本の選び方、読み方、活かし方の参考書。選ぶ時から本との戦いは始まっている。選び、読み、活かす。それにどれだけの時間をかけたのか。ここまで効率を意識しながら本と接することで、より投資効率を上げることができる。本は読んでいるけど、なんだか身になっていないなあ、と感じるひとはぜひ。
所感
いろんな本に書いてあるけど、目的を持って本を読むことが大事なんだなあと。「本は自分への投資や!」とは漠然と思いながらいろいろ読んでたけど、ここまで効率を考えたことはなかった。時間は有限なのだから、より良く使えるようになりたい。そして、よりよい本に出会っていきたいと思った。
ためになったポイント
いい本の見つけ方
いい本を見つけるにはいくつかコツがあるみたい。筆者が「ここに注目せよ!」と書いていたのは次の項目。
- タイトル、コピー(概要をつかむ)
- 著者(著名人なら読む)
- 出版社(社のカラーを把握)
- デザイン、体裁(力入ってればいいはず)
タイトル、コピーでなんとなく本のフンイキをつかむのが大事。あとは著名人が書いた本ならとりあえずいいやつやろうし取っとけと。その他はベストセラーはとりあえず手に取り、直感で買うか選ぶとよいとか。
そんで手にとったら、次の項目に注目して読む。
- はじめに
- 目次
- 1,2章、各章冒頭
- まとめ
- あとがき
ここらへんを読んでおけば全体の論旨はつかめるはず。それであわなさそうやったらハジいてよし。
また、あとがきについて、本を出した目的が作者の本の売り込みだと、あとがきにそれがでやすい。その場合、その売り込みに向けて書くから内容がうすいこともある。のでそこにも敏感になっておく。
自分に残す読み方
上記のポイントに目を凝らし、本を選んだらさっそく読むわけやけど、そこでのぺーっと読んだらもったいない。重要なことを拾っていくための読みかたはだいたいこんな感じ。
- 読む
- 気になったとこにペンでメモ
- メモしたページに付箋orドッグイヤー
- 後でPCで文字起こし
もちろん、重要なこと・気になったこと っていうのは、最初に本を手にしたときに、自分がこの本から何を得るか、ということを考えながら読むことでひっかかってくるもの。
あと、自分の場合は文字起こしした後はツイートですな。
線の引き方
本に書き込む線についてもいくつか指摘が。すべての気になった箇所に傍線をひいていたら、読むリズムが中断され、時間がかかってしまう。数行にわたるところは全体を()や「」でつつんじゃってもよし。
あとは、キーワードの関係性を←→や=で結ぶことで、本の理論の流れを掴みながら読むことができる。自分が目的を持って引っ掛けるのも大事だが、著者のいいたいこと(要点)をつかむのも大事。
読んだことを活かすには
さて、読み終えた。ふ~…おれ、やればできるやん…
と安心してはいけない。投資効率を上げる、ということが目的だった。そのための習慣を列挙。
- すぐに行動する。
- 読んだ時間の3倍考える。
- 読んだ本を人に話す。知識を広げて社会貢献にもなる。
- 本のコピーを誰かに送る。その人のことを考えていないとできない。
- オンライン書店のレビューを書いてみる。
- 本を書いた人のセミナーに行く。質問をする。
- 読書会に参加する。
め、めちゃある!
コレ全部できたらたしかに効率は上がりそうですね。自分としてはまずは上3つを意識して実行する。
読んだ時間の3倍考える、というのはなんだかぼんやりしてるけど、自分の場合は自分の知識とつなげて考える、ということを意識したい。
これはここ数年、自分の中で意識していることで、
新しい知識を得たら、すでに持っている自分の知識とつなげる(内側の三角形)。この訓練をしていくことで、すでに持っている自分の知識から新しいことを生み出す(外側の三角形)ことができる。と感じているからなのです。
実際にこの教訓が活きることが何度もあったからというのもあります。大学院まで10年以上やってきたバスケットボールが、なんも関係ないはずの今の仕事に活きている、ということを最近ひしひしと感じています。
まあ、発想自体は大学生のときにみた「ファインマン物理学」に書いてあったことなんやけどね。自分で体験できてようやくわかった感じです。
まとめ
いい本にであう・要点を掴んで読む・広げていく、という3ポイントの掛け算で100倍の投資効率を目指そう、というとても刺激になる本でした。2×5×10!
今回紹介しきれなかった読み方の詳細や、学びが広がる良い本のリストも載っているので、かなりおすすめの一冊です。
そして、ラストに、この本からのアクション!
・この読み方を使って本を読む
・オンライン書店のレビューを書く
・読んだ内容を自分の中の知識と繋げないか考える
この本を読んで、すぐに行動しよう!ということやね。
毎度これやってくよ。
ほなまたね。